Ⅰコリント1:9
2022.1.2
新しい年を迎えました。今年がどんな一年になるか楽しみでもあり、恐くもあります。いろいろな変化があるのでしょう。全部初体験の事ですから、うまく行かないのが当たり前だと思います。そんな中で、こんな時、どう生きたらいいのか?どう考え、受け止めたらいいのか?聖書はそれを教えています。今日からコリント書を通して分かち合っていきたいと思います。
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パウロは波乱万丈と言っていい人生を送った人です。そのパウロのクリスチャン人生を支えた確信があります。それは信仰の土台、人生の土台です。迫害や病気や様々な苦しみの中でパウロを支えでした。聖書的に言うなら船の錨です。大きな波が来ても難破しない。そんな私たちを支えてくれる3つの軸を分かち合いたいと思います。
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パウロの確信①誰もがイエス様に召されたということ。
コリント教会にはいろいろな問題がありました。それでもクリスチャンかという問題もありました。そんなコリント教会のクリスチャンに、パウロは「あなた方はイエス様によって召された者」だと伝えたのです。聖書は「あなたはダメ。」とは言わない。「あなたはあのイエス様に召された特別な存在だ」と伝えるんです。
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ある伝道者からこんな証を聞きました。教会に問題が起こった。多くの人が傷付いた。その時、自分は伝道者にふさわしくない。辞めようと奥さんと話し合ったそうです。でも辞めなかった。こう言っていました。「私たちは力も知恵もない。イエス様の邪魔にしかならない。でも自分の都合で投げ出すことは出来ない。私たちを召したのはイエス様だから」。
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パウロはいろんなクリスチャン、教会から使徒として認めてもらえなかったようです。パウロを支えたのもイエス様から召されたということでした。この確信がパウロを、伝道者を私たちを支えるのです。だからどんなひどい状態の教会やクリスチャンを前にしても、あなたはイエス様から召されたんだと伝え続けたのです。
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信仰生活に迷ったり、つまずいたり、疑いが起こった時は、イエス様から召されたということを思い起こすことが大切です。自分を見たらとてもクリスチャンとして生きていくことは出来ません。イエス様に召された。イエス様だけを見ることが私たちの支えです。
❶Ⅱペテロ1:10
だから兄弟たち、召されていること、選ばれていることを確かなものとするように、いっそう努めなさい。これらのことを実践すれば、決して罪に陥りません。
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パウロの確信②「恵みを受けている」
キリストに結ばれて、すべての点で豊かになっている。とパウロは伝えました。私たちもイエス様から恵みを受けているのです。すべての点で豊かになっていると言われるとそうかなぁと思わないではないですが、これはお金やモノの事ではないのです。生きていく力、助け、知恵が与えられているということです。永遠の命を受けて、この世の苦しみを生きているのに必要なものがすべて与えられているのです。その恵みとは何でしょうか?私たち一人ひとりが問いかけられています。私は信仰であり、教会という仲間だと受け取りました。
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パウロの確信③「神は真実な方」
パウロは神様は私たちを守り、教会を最後まで完全に導いてくださると信じていました。パウロは教会を「真理の柱、土台」と呼びました。「イエスキリストの満ち満ちているところ」と教えたのです。でも教会の現実は程遠いと私たちは知っています。パウロはそれを誰よりも知っていたのです。
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パウロが見ていたのは、自分たちの善良さではなく、神様の真実さ、誠実さでした。私たちに真実がなくても神様は真実。これがパウロの確信です。
❷ローマ3:3-4
彼らの中に不誠実な者たちがいたにせよ、その不誠実のせいで、神の誠実が無にされるとでもいうのですか。決してそうではない。人はすべて偽り者であるとしても、神は真実な方であるとすべきです。
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パウロは神様の真実を体験していたのです。
❸Ⅰコロンと10:13
あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。
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❹Ⅰヨハネ1:9
自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。
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神様は私たちのことを思ってイエス様を十字架に架けられた。だから私たちを見捨てるようなことはないのです。私たちの不誠実を包んでしまう神様の真実さ。それを私たちも信じましょう。
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私たちはこの世に生きている限り、様々な問題に直面します。真実で誠実な神様に召されて、この交わりの中に招かれた私たちは、どのような考え方で、どのように生きたらいいのか。こんな時、どう考えたらいいのか。コリント教会の具体的な問題を通して私たちを教えてくれます。私たちを支える軸をこの分かち合いを通して神様からいただいていきましょう。
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