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執筆者の写真日立キリストの教会

2022年1月23日「霊の人」Ⅰコリント2:14-16

今日、私たちは「霊の人」について分かち合いたいと思います。霊と言う言葉が入るとちょっと危ない人というイメージがありませんか。だから何かこの言葉は使いづらい。もともと聖書では「息」とか「風」という意味の言葉です。創世記で神様が土でアダムを造って最後に息を吹き込むのですが、この「息」が霊という言葉です。召される事を「息を引き取る」と表現しますが、神様の息が離れることが死という意味。だからとても聖書的な表現なのです。

 聖書は人間を3つの部分で出来ていると捉えています(1テサロニケ5:23)。霊と魂と体です。私たちが普通に使う「心と体」に当たるのが「魂と体」です。じゃ「霊」とは何かと言うと、私もよく分かっている訳ではないのですが、永遠の命に係わるところ。で、霊的と言ったら、目に見えない神様を見る能力の事です。聖書で「あなたがたは生きているけれど死んでいる」とか、「死んでも生きる」という不思議な聖句がありますが、これは心と体は生きているけれど、永遠の命はないということです。心も体も大切にしなくてはならないけれど、霊も大切にしなければならないところなのです。

人間の本質は体でも心でもないことが分かります。だから外なる人が衰えても内なる人は日々新たにされる、と言うことが出来るのです。

Ⅰ.隠された神の知恵の啓示

 この「霊」の部分は普段は死んでしまっています。だから思いあがって神様と関係ないように、自分の力で生きてきましたし、神様の事をはっきりと知ることも出来なかった。でもイエス・キリストの十字架の贖いの死と復活を知って信じた時に霊が復活したのです。

 どうして2000年以上前の見た事もないことを信じることが出来たのか?それは神様が隠されていた神秘を見せて下さったからです。

❶Ⅰコリント2:9~10

「目が見もせず、耳が聞きもせず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神は御自分を愛する者たちに準備された」と書いてあるとおりです。わたしたちには、神が“霊”によってそのことを明らかに示してくださいました。

 イエス様の十字架の救いは神様が隠されたミステリーです。アダムからバプテスマのヨハネまで、誰もこの宝を見つけることが出来なかった。神様が隠したものを私たちが知ることは出来ないし、理解する力も能力もありません。永遠の命、救い、罪の赦し。そういうことは私たちには理解することが出来ない。出来ないどころかバカバカしい話だと相手にもされないことなのです。でも神様が私たちに開いて見せて下さった。だからイエス様を知ることが出来たし、信じることが出来たのです。私たちが賢いからでも勉強したからでもないのです。勉強しても分かる訳ではないというところがすごい。神様が特別に見せて下さった。この単純な答えに神様の慰めと憐み、あったかさを感じます。それは私たちが神様と親子という特別な関係になったからです。

 聖霊が見せてくれなければイエス様の十字架の死と復活の意味を知ることが出来ないのです。でお神様は特別な神秘だった秘密を誰にでも見せて下る。すべての人に見せようとしておられるのです。それがイエス様の十字架です。だから神様を求める人には私たちと同じように聖霊を与えて神様が特別に見せて下さると信じるから伝道するのです。ではその聖句を読みましょう。

❷ルカ11:13

このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」

Ⅱ.霊の人

ここで大事な聖句を読みましょう。

❸Ⅰコリント2:12

わたしたちは、世の霊ではなく、神からの霊を受けました。それでわたしたちは、神から恵みとして与えられたものを知るようになったのです。

 霊の人とはオカルトオタクの危ない人ではない。この世離れして瞑想ばかりしている人でもない。人格が円満な人でさえない。欠点だらけだけれど、みんなと同じ生活や苦労をしている中で、目に見えない神様を知っている人。自分の小ささを知って神様を求める人の事です。だから霊の人はこの世の人とは違う視点で人や物事を見る。この世の人と同じような失望、絶望はしない。この世とはちょっと違う価値観や願いで生きている。

 私たちみんな霊の人です。私たちの生活の迷いや苦しみの中で、神様は聖書を通して私たちに必要な信仰も希望も愛も見せて下さっています。聖書を読みましょう。そして聖霊を求めましょう。


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